6年生の夏休みも終わり、あれよあれよという間に11月。一般的に本番受験の3~4か月前である10月が理想的だと言われているようです。早く解きすぎると、まったく解けなかったり志望校が決まっていなかったりで、モチベーションが下がるので早すぎても第一受験校が決まっていたら9月から10月、まだ決まっていなければ焦って過去問を解くより合不合テストなどの模試の見直しを丁寧にやる方が、後々点数を取りやすいようです。我が家は、中学受験を2度経験しましたが次女の塾は(長女の話はまた次回に)5年生末の2月に、過去問がどのようなものかを経験させるため第3希望レベルの過去問を解き始め、夏前くらいに第一希望レベルの過去問を解きました。この時は、まだ時間ははからず普通のプリントのように解かせていました。この時、入試と同じサイズで問題は解かせて点数は後日比べられるように一覧表にしました。
11月に第一志望の過去問二回目が始まり、面談でもさらに上の学校も狙えるかもと言われ、ならば過去問もまあまあ解けるだろうと甘い気持ちでのスタートでしたが…入試最低点から30点ほど下の点数で絶望と焦りが一気に襲ってきたのを思い出します。
そう!入試最低点にすら届かなかったのです。ですので、これは不安と絶望から、入試合格を頂くまでの勉強の進め方と気を付けることなどをまとめた体験記になります。不安でいっぱいの11月。前向きな気持ちで子供さんをサポートできるようお力になれればと思います。(今から考えると、この時期の入試最低点はそんなに心配することではなく、入試当日に過去の先輩たちが精いっぱいやった結果の入試最低点。まだやれることができると思ってください)
➀11月には何をやるべき?
11月ともなると、塾では希望校別対策や過去問対策などいよいよ学校別の問題に取り組むことと思います。では、家庭では何をするのが有効かと考えた時「過去問を15年分解く」「解いた問題から弱点を見つける」ことを中心に、苦手分野を一つでも多くつぶしていくことにしました。この時一番困ったのが苦手な単元の見つけ方です。算数だといくつもの単元に関係のありそうな問題を間違えていた場合、どこを復習したらよいのかピンポイントで探せないということがありました。そういう時こそ塾の先生に見て頂いて、どこの単元を勉強するべきなのかを教えて頂くことが大切です。また、これと同じくらい大切なのが子供自身に弱点を理解させることです。
まとめると
*過去問を解き始める
*過去問から苦手な単元を見つけ弱点を知る
*子供に弱点を理解させる
②過去問を解く量はどのくらい?
これも個人差があると思いますが、学校によっては問題の傾向が変わっていたり、難易度が変わっていたり(問題作成の先生が変わったり)などにも対応できるよう、また志望校の問題にもたくさん触れさせ傾向を体感させたかったので第一志望校は15年分、併願校は5年分をそれぞれ2回(受験から近い年数のものは3回)解かせました。受験するのは子供自身なので、何年分も頑張って解いたという気持ちは自信になると思います。
過去問はできれば1年前から少しずつ揃えていくのをお勧めします。入試直前になると品切れしたり、古い年数のものは手に入らないこともあるからです。また、塾がどれだけのものを持っているのかを確認してから購入するのもいいかと思います。早めに自宅で取り組みたいときは、メルカリやブックオフなどで安く購入できることもあるのでチェックしておくのもいいと思います。
③過去問の進め方
11月中は、出来るだけ時間通りに解き、問題用紙も同じ大きさにコピーしたものを使用するといいでしょう。丸付けは、子供にさせず親がつけること。子供にさせると、甘くつけることが多々あるため要注意です。
丸付けの後、1回目は完璧にできたもの○
たまたまできたもの△
間違えたもの×を子供と話し合いながらどこができなかったか、あやふやなのかをはっきりさせていく。明らかにできなかったもので、捨て問でないものを教科別にノートに貼っていく。これを基に、苦手な単元を見つけ、類題を解かせたり入試直前の振り返りに使ったりできます。
2回目はもう一度全て解き、前回の解答と比べまだ克服できていない単元をさらにつぶしていく。
➃この時期特に気を付けたいこと
私自身の反省になりますが、「過去問解けない」「全落ちしたらどうしよう」と頭の中はぐるぐるパニックになりがちな日々でした。こういう時こそ、子供を不安にさせる言葉「もっと頑張らないと落ちるよ」や、親の不安をそのまま口に出したりなどは絶対に良くありません。いろいろ言いたいこともありますが(私がそうでした)、そういう時こそ「ひとつずつ苦手なところを克服できて偉いね!」「本当によく頑張ってるね」と声をかけてあげて下さい。中学受験中は、志望校に受かることがつい全てになってしまいますが、本番は入学してからです。中学に入学して「受験してよかった」と感じて欲しいなと思います。
まとめ
泣いても笑っても残り数か月です。こんなに苦しい日々早く終わってほしいと思ったりもしました。
振り返ってみて、一つの目標に向かってこんなに一生懸命子供と向き合うことができて良かったなと思いました。何度受験しても、子供の数ほど悩みも全然違い、正解がないので悩みはつかないなと感じました。
これを読んで少しでも気持ちが楽になったり、方向性が定まったり…と感じて頂ければ嬉しいです。
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