

はじめに
中学受験を控えた皆さん、そして保護者の皆さん、こんにちは!6月に入り、夏休み前のラストスパートだと気合を入れている方も多いのではないでしょうか。でもちょっと待ってください!その頑張り、もしかしたら「頑張りすぎ」になっていませんか?
実は、この時期に「頑張りすぎ」てしまうと、夏休み本番でガス欠になったり、親子関係が悪化したりと、逆効果になることも少なくありません。今回は、6月だからこそ実践したい「賢い息抜き」について、実際の体験談を交えながらお話しします。
なぜ6月に「賢い息抜き」が必要なの?
6月は梅雨の時期で、体調を崩しやすいだけでなく、模試の結果に一喜一憂したり、夏期講習の準備に追われたりと、精神的にも負担がかかりやすい時期です。そんな中で「もっと勉強しなきゃ!」「休んでいる暇なんてない!」と無理をしてしまうと、以下のような悪影響が出てくる可能性があります。
- 集中力の低下: 疲労が蓄積し、効率的な学習ができなくなります。
- モチベーションの低下: 勉強が嫌になり、やる気を失ってしまいます。
- 体調不良: ストレスから体調を崩し、学習どころではなくなってしまうことも。
- 親子関係の悪化: 些細なことでイライラし、親子の間に溝ができてしまうことも。
実際に、私の知人のお子さんは、6月の模試の結果に一喜一憂し、焦りから毎日夜遅くまで勉強漬けの日々を送っていました。結果として、夏休み前に体調を崩し、大切な夏期講習をほとんど受けられず、夏以降の学習にも大きな遅れが出てしまった、という残念な経験をされています。
「頑張る」ことはもちろん大切ですが、「賢く休む」ことで、結果的に勉強の効率が上がり、心身ともに健康な状態で受験本番を迎えられるのです。

親子で実践!6月のおすすめ「賢い息抜き」方法
では、具体的にどんな息抜きをすれば良いのでしょうか?ポイントは「短時間で気分転換できること」「親子で一緒に楽しめること」です。
1. 短時間でできるリフレッシュ術
長時間の外出やゲームは、かえって疲労を招いたり、勉強への集中を妨げたりする可能性もあります。短時間でサッとできるものがおすすめです。
- 近所の散歩や軽い運動: 15分〜30分程度、近所を散歩したり、公園で軽く体を動かしたりするだけでも、気分転換になります。雨の日でも、ストレッチや簡単な筋トレなら家の中でもできますね。
- 好きな音楽を聴く: 集中力を高めるBGMでも、気分を上げるアップテンポな曲でもOK。短い時間でも音楽に浸ることで、リラックス効果が得られます。
- 温かい飲み物を飲む: ホットミルクやハーブティーなど、体を温める飲み物は心身をリラックスさせてくれます。
- 短い瞑想や深呼吸: 数分間、目を閉じて自分の呼吸に意識を向けるだけでも、心が落ち着き、集中力が高まります。
ある中学受験経験者のお母様は、お子さんが勉強で煮詰まっていると感じた時、必ず「ちょっと休憩しようか」と声をかけ、一緒にベランダに出て空を眺めたり、お気に入りのBGMを流したりしていたそうです。「最初は『休んでる暇なんてない!』って言っていたんですけど、数分でリフレッシュして、また机に向かう時の集中力が全然違うんですよ」と話されていました。

2. 親子で楽しむリラックスタイム
親子のコミュニケーションは、お子さんの精神的な安定に大きく影響します。勉強以外の時間で、一緒にリラックスできる時間を作りましょう。
- 一緒に料理やお菓子作り: 集中して作業することで気分転換になりますし、できたものを一緒に食べる喜びは格別です。
- ボードゲームやカードゲーム: 短時間で楽しめるものを選び、頭の体操にもなるものなら一石二鳥です。
- 昔の思い出話をする: 幼い頃の楽しかった出来事を振り返ることで、お子さんの不安を和らげ、親子の絆を深めることができます。
- 一緒に映画やアニメを観る: 短いものでも、一緒に笑ったり感動したりすることで、気分転換になります。ただし、夜遅くまで見すぎないように注意しましょう。
私も経験がありますが、中学受験期は、親子の会話が「勉強の話」ばかりになりがちです。ある保護者の方からは、「週末の夜だけは、親子で一緒にバラエティ番組を観る時間を作っていました。そこでたくさん笑うことで、私自身のストレスも軽減されて、また次の週も頑張ろうと思えました」という話を聞いたことがあります。お子さんだけでなく、親御さんも心からリラックスできる時間を作ることは、とても大切です。

3. 「何もしない時間」を作る勇気
「息抜きしなきゃ!」と焦って何かをしようとするよりも、「何もしない時間」を意識的に作ることも大切です。
- ソファでゴロゴロする: ただ座ってボーっとするだけでも、脳は休まります。
- 窓の外を眺める: 景色を見ることで、視覚からの情報が脳を刺激し、リフレッシュ効果が期待できます。
- 目を閉じて横になる: 短時間でも仮眠を取ることで、疲労回復に繋がります。
「何もしない時間」は、一見無駄に思えるかもしれませんが、脳を休ませ、情報を整理する上で非常に重要な時間です。特に6月は、知識のインプットが多くなる時期。たまにはボーっとする時間を作ることで、脳が吸収した情報を定着させやすくなります。
息抜きを「サボり」にしないための注意点
せっかくの息抜きが、だらだらと時間を無駄にしてしまうことにならないように、以下の点に注意しましょう。
- 時間を決める: 「〇時まで」「〇分だけ」と事前に時間を決め、タイマーをセットするなどして、メリハリをつけましょう。
- 場所を決める: 勉強机から離れた場所で息抜きをすることで、気分転換しやすくなります。
- 翌日に持ち越さない: 息抜きで疲れてしまい、翌日の勉強に影響が出ないように、睡眠時間はしっかり確保しましょう。

まとめ:6月は「賢く休んで」夏に繋げよう!
中学受験の6月は、ただがむしゃらに勉強するだけでなく、「いかに効率よく、心身ともに健康な状態で過ごすか」が重要になってきます。今回ご紹介した「賢い息抜き」を親子で実践し、夏休み本番に向けて、心身ともに準備を整えていきましょう。

親御さんがお子さんの頑張りを認め、適切な休息を促すことで、お子さんも安心して勉強に取り組めます。焦らず、しかし着実に、親子で合格への道を歩んでいってくださいね。6月の過ごし方が、夏以降のパフォーマンスを大きく左右します。ぜひ、お子さんと一緒に「賢い息抜き」を取り入れてみてください。何か参考になることがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね!
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