お読みいただきありがとうございます。
2023年10月13日の日経平均株価
株価の詳細
本日も日経平均株価の相場分析をします。前営業日の日経平均株価は4日ぶりに反落。178円67銭安の3万2315円99銭で取引を終えました。トータルの売買代金は3兆7676億円に上りました。10月14日6時時点の日経225先物ナイトセッションでは日経225先物期近は下落して3万1880円で取引を終えました。
為替の動き
円相場は55銭円安・ドル高の1ドル=149円72~73銭となっています。
金利の動向
10年物国債の利回りは、0.005%高い0.755%となりました。長期国債先物12月物は14銭安の145円39銭となっています。
日経平均株価の反落背景と市場の見方
米国の金融政策と株価
前日の米国の長期金利の上昇や米金融引き締めの長期化の懸念が、株式相場の重荷となりました。
為替市場の影響
9月の米消費者物価指数(CPI)の結果を受け、米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢となりました。
国内長期金利の動き
米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの観測が再び強まり、国内債に売りが優勢でした。しかし、中東情勢の緊迫もあり、リスク回避のための債券買いも増え、長期金利の上昇幅は限定的でした。
PERから見る日経平均株価の適切な水準は?
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。PERは株価が1株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の7割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価=EPS×PERです。
前営業日の日経平均株価のPERとEPSは
- PER: 18.68001469 倍
- EPS: 1,634.20 円
でした。
EPSが横這いならば日本企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、日経平均株価のPERから下記の基準が考えられます。
- PER20倍: 32,684.00 円 →上値メド(楽観シナリオ)
- PER19倍: 31049.8 円 →妥当な水準の中心(楽観シナリオ)
- PER18倍: 29415.6 円 →下値メド(楽観シナリオ)
ボリンジャーバンドから見る日経平均株価は?
25日単純移動平均線(以下、25SMA)を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
前営業日を含め25日間の日経平均株価の終値は
- 2023/10/13 32315.99
- 2023/10/12 32494.66
- 2023/10/11 31936.51
- 2023/10/10 31746.53
- 2023/10/6 30994.67
- 2023/10/5 31075.36
- 2023/10/4 30526.88
- 2023/10/3 31237.94
- 2023/10/2 31759.88
- 2023/9/29 31857.62
- 2023/9/28 31872.52
- 2023/9/27 32371.90
- 2023/9/26 32315.05
- 2023/9/25 32678.62
- 2023/9/22 32402.41
- 2023/9/21 32571.03
- 2023/9/20 33023.78
- 2023/9/19 33242.59
- 2023/9/15 33533.09
- 2023/9/14 33168.10
- 2023/9/13 32706.52
- 2023/9/12 32776.37
- 2023/9/11 32467.76
- 2023/9/8 32606.84
- 2023/9/7 32991.08
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA: 32,519.61 円
- σ: 655.93 円
以上を用いて-3σ~+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍~3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ : 34487 円
- +2σ : 33831 円
- +1σ : 33176 円
- 25SMA : 32520 円
- -1σ : 31864 円
- -2σ : 31208 円
- -3σ : 30552 円
まとめ
- 34487 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 33831 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 33176 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 32684 円 :PER水準で見た場合→PER20倍(上限)
- 32520 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 31864 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 31050 円 :PER水準で見た場合→PER19倍(中央)
- 31208 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 30552 円 :ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
- 29416 円 :PER水準で見た場合→PER18倍(下限)
過去の日経平均株価のクセを考慮すると、PERの整数倍の水準で一度調整や折り返しが入ることでしょう。
相場の予測はできません。しかし、いつでも買いと売りが50%の確率で動くわけではありません。異常な安値はいずれ修正され上がります。異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。そのため、この記事では株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。
コメント