東電HD、アジア太平洋での太陽光発電事業拡大と株価の将来
東電HDがアジア太平洋地域での新たな展開を発表し、多くの投資家からの注目を集めています。この事業展開が東電HDの株価にどのような影響をもたらすのか、以下で詳しく解説します。
アジア太平洋での太陽光発電事業の概要
東京電力ホールディングス（東電HD）は、アジア太平洋地域で企業の設備に太陽光パネルを設置し、電力の販売をする「コーポレートPPA（電力購入契約）」事業を展開すると発表しました。
主要なパートナーと事業内容
オーストラリアとシンガポールを拠点とする不動産企業LOGOS Propertyとの共同事業として、総発電容量100メガワット級の設備を導入する予定です。この事業は、ロゴスと共に設立されたシンガポール拠点の共同出資会社を通じて推進される予定です。
事業の対象エリアと計画
ロゴスやその資本提携先が保有するベトナムやニュージーランドなど、アジア太平洋地域6カ国の物流倉庫やデータセンターの屋根に、太陽光発電設備を設置します。さらに、東電HDの顧客にもコーポレートPPAを提案し、事業を拡大していく予定です。
環境への取り組みと未来の展望
東電HDは今後、CO2の排出量を実質ゼロ（ネットゼロ）を目指す物件の提案や、再生可能エネルギー源としての「グリーン水素」や風力発電などの導入を検討しています。
再生可能エネルギーの積極的な採用
気候変動への対策として、再生可能エネルギーの利用は必須となってきており、東電HDもこの方針を採用することで、環境への取り組みを強化しています。
東電HDの株価への影響
このような新たな事業展開は、東電HDの事業基盤の多角化と収益源の拡大をもたらす可能性があり、長期的な株価の上昇要因となるでしょう。
株価の見通し
再生可能エネルギーへの積極的な取り組みは、投資家からの評価が高まり、東電HDの株価にポジティブな影響を与える可能性があります。
参考
2023/10/26 日経産業新聞 2ページ
2023年10月26日の東電ホールディングス<9501.T>の株価は？
東電ホールディングス<9501.T>の相場分析を行います。前営業日の東電ホールディングス<9501.T>株価は続伸。2771円で取引を終えました。
PERから見る東電ホールディングス<9501.T>株価の適切な水準は？
PERとは株価収益率を表します。
私はいつもPERの水準で判断しています。ＰＥＲは株価が１株あたりの純利益の何倍かを示し、成長期待に応じて値が大きくなります。
その理由は、PERは海外投資家の主な判断基準だからです。
実際、日本市場の７割は海外投資家によって売買されているためPERの判断基準は相場に反映されています。
次に、PERはEPSとセットで考えます。
EPSとは、1株あたりの利益を金額で表したものです。
株価＝EPS×PERです。
前営業日の東電ホールディングス<9501.T>株価のPERとEPSは
- PER: 5.110000013 倍
- EPS: 124.95 円
でした。
EPSが横這いならば企業の稼ぐ力は変わっていないことを意味します。
それでも株価が上がった場合はPERが上昇しています。
さて、PERから下記の基準が考えられます。
- PER: 6 倍: 749.706456 円 →上値メド(楽観シナリオ）
- PER: 5 倍: 624.75538 円 →妥当な水準の中心(楽観シナリオ）
- PER: 4 倍: 499.804304 円 →下値メド(楽観シナリオ）
ボリンジャーバンドから見る株価は？
25日単純移動平均線（以下、25SMA）を用いて、標準偏差σを求めます。
このσを平均線に足したもの、引いたものがボリンジャーバンドです。
前営業日を含め25日間の株価の終値は
- 2023/10/26 638.50
- 2023/10/25 630.70
- 2023/10/24 625.60
- 2023/10/23 634.40
- 2023/10/20 636.20
- 2023/10/19 644.50
- 2023/10/18 642.80
- 2023/10/17 639.70
- 2023/10/16 630.10
- 2023/10/13 639.40
- 2023/10/12 637.40
- 2023/10/11 636.30
- 2023/10/10 616.00
- 2023/10/6 596.00
- 2023/10/5 594.20
- 2023/10/4 579.00
- 2023/10/3 616.00
- 2023/10/2 650.00
- 2023/9/29 668.80
- 2023/9/28 690.10
- 2023/9/27 691.20
- 2023/9/26 706.10
- 2023/9/25 706.00
- 2023/9/22 703.30
- 2023/9/21 721.10
です。
ここから25SMAと標準偏差を求めます。
- 25SMA: 651.58 円
- σ: 38.44 円
以上を用いて-3σ～+3σを求めます。
25SMAに標準偏差の1倍～3倍の値を足したり引いたりするだけです。
- +3σ ： 767 円
- +2σ ： 728 円
- +1σ ： 690 円
- 25SMA ： 652 円
- -1σ ： 613 円
- -2σ ： 575 円
- -3σ ： 536 円
まとめ
- 750 円 ：PER水準で見た場合→PER 6 倍（上限）
- 767 円 ：ボリンジャーバンドで見た場合→+3σ
- 728 円 ：ボリンジャーバンドで見た場合→+2σ
- 625 円 ：PER水準で見た場合→PER 5 倍（中央）
- 690 円 ：ボリンジャーバンドで見た場合→+1σ
- 652 円 ：ボリンジャーバンドで見た場合→25SMA
- 613 円 ：ボリンジャーバンドで見た場合→-1σ
- 500 円 ：PER水準で見た場合→PER 4 倍（下限）
- 575 円 ：ボリンジャーバンドで見た場合→-2σ
- 536 円 ：ボリンジャーバンドで見た場合→-3σ
相場の予測はできません。しかし、いつでも買いと売りが５０％の確率で動くわけではありません。異常な安値はいずれ修正され上がります。異常な高値はいずれ修正され下がります。
この異常な水準を見極め、確率的に優位なポジションをとることで、長期的に利益が上がります。そのため、この記事では株価の予想ではなく現在がどの水準にあるかを常に考えます。
※本ブログは筆者が学んだ相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。
コメント